ABC(Activity Based Costing)とは,アクティビティをベースとした新しい原価計算の考え方です。
アクティビティとは,目的をもった仕事のかたまりであり,業務は一連のアクティビティの流れによって遂行されていきます。
ABCによって,製品のみならず顧客別,チャネル別等といった多次元的に原価や収益性に関する情報を集計することができます。
ABCは更に,アクティビティの分析を通じて,ビジネス・プロセスの革新と改善を図るABM(Activity
Based Management)へと展開することもできます。
ABCの目的は,適正な原価の算定にありますが,その真の目的は製品,顧客等の収益性を把握し,経営資源を収益性の高い製品,顧客に絞り込む意思決定の基礎資料とすることにあります。
ABCの特徴は,@組織やコストセンターに代えて,アクティビティという概念を導入したこと,および,A工場内のみでなく,販売費一般管理費も原価計算の対象としたことにあります。
ビジネス・プロセスの視点から,アクティビティを分析するために考案された業務変革/改善のテクニックが,ABM(Activity Based Management)です。ここでの目的は,BPR(ビジネス・プロセス・リエンジニアリング)で行なわれるように,価値のないアクティビティを廃止し,アクティビティを再構築し,その活動を測定し,業務の革新と改善を行なうことにあります。
ABCは,販売費および一般管理費を含めたトータル・コスト(総原価)の計算を可能にします。トータル・コストの計算は,製品・顧客の収益性を把握することによって製品の生産・販売の意思決定や,顧客選別意思決定の基礎的な原価資料を提供します。
ABCはまた,製造原価や販売費および一般管理費を発生させるアクティビティとドライバーを分析することにより原価の発生原因のコントロールの視点を提供します。
原価は管理することはできません。何故なら,原価は結果だからです。ABMはアクティビティを管理することにより原価を削減しようとする試みです。
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